6月3日 コロナに思う2

「クラップ・フォー・ケアラーズ」という言葉,知っていますか。

 

「医療従事者に拍手を」と名づけられた呼びかけで,新型コロナウイルスの感染が拡大する中,イギリスから始まったこの取り組みは,人の命や社会を守るため働く人たちに感謝と敬意を表したキャンペーンです。

 

インターネットで呼びかけ,イギリス全土で市民らは毎週木曜日午後8時に自宅の玄関やバルコニーから一斉に拍手を送りました。観光スポットをライトアップしたり,街頭ビジョンで感謝のメッセージも送られました。その様子が日本にも伝わり,決まった時間に拍手をしたり,建物をライトアップしたりする取り組みが広がっています。

 

最近では,526日よりプロ野球12球団の選手やスタッフがグランドに整列して,「クラップ・フォー・ケアラーズ」を実施しています。29日には,航空自衛隊のブルーインパレスが,感謝の白いスモークを出しながら,東京都心を飛行しました。「ケアラーズ」を「エッセンシャルワーカー」に置き換えて,「私たちの生活になくてはならない仕事をしている人たちに拍手を」という意味で,より広がっています。

 

ただ残念なことに,日本では医療従事者やその家族が,偏見や差別的な言動,いじめをを受けたりする被害がありました。新型コロナに対する恐怖感から生まれた負の感情です。

 

正しい知識と正しい理解をもって,私たち一人ひとりに何ができるかを考え,新型コロナへの感染リスクと隣り合わせで働いている人々へ感謝と思いやりの気持ちをもって行動したいものですね。