6月5日 コロナに思う4

今から遡ること2ヶ月半の324日,東京オリンピックの延期が発表され,多くのアスリートが落胆したことが,随分昔のことのように思えます。

その後,緊急事態宣言が発出され,学校も休業,部活動もままならないうちに,426日にインターハイの中止が発表されました。これは1963年開始から初めての出来事だそうです。つづいて520日には夏の「甲子園」も中止を決定しました。

当然のことながら,県の高体連も高野連も,地区大会は開催できなくなりました。

 

特に最終学年である3年生にとって,強豪校であろうとなかろうと,最後のシーズンにかけた思いは一緒です。一度も公式試合を戦うことなく幕を閉じてしまうことの悔しさとやるせなさから虚無感にとらわれたり,どうしようもない感情から自暴自棄になることもあるでしょう。

 

今まで部活動で過ごしてきたことが,意味のないものになってしまった喪失感は3年生しか分かりません。しかし,自分の存在価値まで失われたのではないのです。

今までやってきたことは経験として,君たちの中で息づいています。そして何より後輩たちがその姿を焼きつけ,糧にしていってくれます。無駄であったことなど,ひとつもないのです。

 

ですから,今やれることを精一杯やってください。部活も勉強もネ。