6月22日(月) 夏至1

14時間32分」って何の時間か分かりますか。

 

それは昨日の「日の出」から「日の入り」までの時間です。以前に季節を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のことを話しましたね。ちょうど昨日は,そのひとつ夏至の日でした。

 

夏に近づくと,どんどん日が暮れるのも遅くなって,いつのまにか7時を過ぎてもまだ明るくてもうこんな時間なんだと思ってしまいます。勿論,日の出も早くなります。

 

そして,「1年で最も昼の時間が長い日」が夏至の日。

 

中学の時,勉強した南中高度を覚えていますか。太陽が真南にきて,一番高く上がったときの地平線との角度のことですが,この南中高度が最も高い日が夏至で,太陽が出ている時間が一番長くなりますね。この日を境に日が短くなっていきます。

 

夏至はその日だけ指すときもあれば,次の二十四節気「小暑(しょうしょ)」の前日,今年で言えば7月6日までの期間をいう場合もあります。

この時期には,三重県二見浦(ふたみうら)にある夫婦岩の間から朝日が昇り,特に夏至の前後2週間ほどでは,角度的に富士山のご来光となることから特別な光景として訪れる人が多いそうです。また,二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)では、毎年、夏至祭も行われています。

 

日本では少ない夏至祭ですが,ヨーロッパでは、夏至の日やその近くで,聖ヨハネの誕生日と結びつけた盛大なお祭りをするところが多く,夏のクリスマスとも呼ばれています。樹木の葉や花が飾られたポールを立てたり,焚火をたいたり,男女の縁結びや占いをする季節なのだそうですよ。

 

梅雨の真っ最中ですから,夏に至ると書く「夏至」と言われても,ちょっと感覚が合いませんが,本格的な夏がくるまであと少しという感じがします。