7月7日(火) 七夕2

現在「七夕」は,笹竹に短冊をつるして願い事をします。これは江戸時代に庶民に広がり,寺子屋で学ぶ子が増えたことから,字が上手になれますように,習い事が上達をしますようにと星に願うようになったからです。ですから,短冊には「○○が欲しい」というような願いごとではなく,上達や夢を綴ったほうがよいとされています。

 

「ささの葉さらさら」で始まる「たなばたさま」の歌は今でも覚えていますよね。2番は「五色のたんざく」です。これは,中国の陰陽五行説(万物は木・火・土・金・水の5つの要素で成り立っているという説)に由来していて,その5つに対応する色が,青・赤・黄・白・黒です。ただし,染料などの関係で青は緑,黒は紫になっています。

 

今年は,コロナの影響で七夕まつりも軒並み中止となっていますが,「月遅れの七夕」として,8月に七夕まつりを行うところが多いのです。旧暦と新暦には1ヶ月ほどのずれがありますので,単純に1ヶ月遅らせることを「月遅れ」といいます。

全国的に有名な七夕まつりを挙げると,毎年86日~8日に開催される「仙台七夕まつり」,7月 第1金・土・日の「湘南ひらつか七夕まつり」,8月 第1金・土・日の「安城七夕まつり」,今年はオリンピックの関係で716()19()を予定していましたが, 7月 最終日曜を含むの木・金・土・日の「一宮七夕まつり」があり,会場を彩る七夕飾りは圧巻で,多くの人で盛り上がります。

 

また,七夕の行事食は,「そうめん」です。平安時代からの習慣だそうで,織り姫と彦星の物語を思い出しながら,そうめんを天の川に見立てていただくのも一興ですね。

 

最後に一句

七夕の 叶わぬ思い 雨に濡れ …