7月14日(火) お盆1

明日715日は,お盆です。と言うと皆さんは頭の中で,「??」が浮かぶのではないでしょうか。私たちがお盆と呼んでいる日は,帰省ラッシュで新幹線も高速道路も大混雑するお盆休みの815日のことですから。しかし,お盆は7月と8月に存在しています。

 

7月15日と言ったのは,旧暦のお盆のことで,新暦でもその日付をお盆とした地域があるからです。東京や北海道・石川県などの一部の地域でお盆の行事が行われています。

しかし,多くの地域では,旧暦と新暦のずれを1ヶ月とした「月遅れ」の815日をお盆としています。

 

いずれにしても,お盆の時期は13日から16日の4日間です。

一般的に,13日は「盆入り」と言って,夕方に玄関や庭先で「迎え火」を焚き,盆提灯を灯します。ご先祖様をお迎えする日で,ご先祖の霊が火を目印に迷わないようにして,自宅に招き入れるのです。

14日と15日は「中日(ちゅうにち)」とか「盆中」と言い,ご先祖様が家で過ごす日とされています。この日は,自宅でお坊さんにお経をあげてもらって,ご先祖様を供養します。

16日は「盆明け」で,「送り火」を焚いて,ご先祖様を見送ります。

 

送り火は,有名な伝統行事になっているものも多く,816日に行われている京都の「五山送り火(ござんのおくりび)」は,京都の夏になくてはならないものですが,今年は,火床を大幅に減らして,文字が浮かび上がることはないそうです。

また,他にも,同じ16日の京都嵐山の灯籠(とうろう)流しや815日に行われる長崎市の精霊(しょうろうながし)流しも故人の霊を送り出す風習のひとつです。

長崎市の精霊流しは今のところ開催する予定ですが,嵐山灯籠流しは中止だそうです。

 

昔からのご先祖様を供養するお盆の風習は日本のこころ,大切にしたいですね。