昨日は,たくさんあるお祭りの中で,2つを紹介しましたが,地域や種類によって,日本には色々な三大祭りがあります。その中でも,日本三大祭りと言えば,京都の祇園祭・大阪の天神祭・東京の神田祭が挙げられますが,今日は,祇園祭について話します。
祇園祭は,京都市東山にある八坂神社のお祭りで,7月1日から1ヶ月に亘って行われます。祭のハイライトは,「山」や「鉾」と呼ばれる山車を曳いて町を練り歩く「山鉾巡行」と神事として行われる「神輿渡御(みこしとぎょ)」,花傘をかぶった女性などによる華やかな「花傘巡行」。毎年たくさんの人で賑わうのですが,今年は中止です。
この「祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されていて,山鉾巡行は7月17日と24日に行われます。17日を前祭(さきのまつり),24日を後祭(あとのまつり)と呼んでいて,33基ある山車のうち「さきのまつり」で23基,「あとのまつり」で10基が出ます。
また,その前夜祭として行われる宵山も,祇園囃子が流れる中,山鉾に吊られた駒形提灯に火が入り,夜の風情を楽しめます。
神輿渡御は,大神輿3基を総勢1000人以上の男達で担ぐのですが,その荒々しく神輿が暴れる様子は圧巻です。
ところで,タイミングを逃した時に,もう手遅れだという意味で「後の祭り」という言葉をよく使いますが,実はこの京都祇園祭が語源だと言われています。
昔は「さきのまつり」では神輿と豪華に飾った山車が出て,「あとのまつり」では,神輿だけで山車は出ていなかったそうです。
そのため「あとのまつり」は見に行ってもガッカリだったのですね。