コンビニやスーパーマーケットなどで「ウナギ」の広告を目にしますね。それは,7月21日が「土用の丑の日」で昔からこの日にウナギを食べる風習があるからです。
この「土用の丑の日」とはどんな日か知っていますか。「土用」を「土曜」と勘違いしている人はいませんか。以前,入梅の話をした時,「雑節」について触れましたが,「土用」も雑節のひとつです。
ちょっと復習しておきますね。1年間を24等分にした二十四節気(にじゅうしせっき)で季節の移り変わりや節目を表しているのですが,それにプラスして季節の変化を表したものが「雑節」で,日本独自で考えられた暦のことです。
中国の「万物は木・火・土・金・水(もっかどこんすい)の5つの要素で成り立っている」という陰陽五行説では,春は木,夏は火,秋は金,冬は水を割り当てていました。そして,季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬になる前の18日間(19日間の場合も有り)を「土」に割り当てて「土用」と呼ぶようになりました。ですから,「土用」は年に4回あるんですね。
次に,「丑の日」ですが,「丑」は十二支のひとつで,子(ね),丑(うし),寅(とら),卯(う),辰(たつ),巳(み),午(うま),未(ひつじ),申(さる),酉(とり),戌(いぬ),亥(い)と言うのは,知っていますね。日本では一年ごとに十二支が決まっていますが,日にちにも十二支が順番に当てられていて,12日間ごとにやって来ます。
2020年夏の「土用」は,7月19日~8月6日ですから,その期間の「丑の日」は7月21日と8月2日で,今年は2日あるんですよ。
そのようなときは,1回目を「一の丑」,2回目を「二の丑」と呼びます。
一般に「土用の丑の日」とは,立秋前の夏の「土用」のうち十二支が「丑の日」のことでした。
では,なぜ「ウナギ」を食べるようになったのかは,また明日…