先週,日本の平均気温は上昇していると話しましたが,気象庁のデータを見ると長期変化傾向として,100年で1.24℃上昇しています。
特に都市部では,「ヒートアイランド現象」により,平均気温の上昇が顕著で,1927年~2018年の統計で名古屋は100年あたり2.8℃暑くなっています。
この「ヒートアイランド現象」は,アスファルトなどによる舗装,コンクリートの建物によって輻射熱が増え,多くの人が生活し大量の人口排熱が発生することで起きています。人の活動に起因する現象ですから,地球温暖化と同様に環境問題のひとつと考えられますね。
日本が暑くなっていったおかげで,気象庁が用いる予報用語に「猛暑日」が追加されたのは,2007年のことです。
その日のうちの最高気温によって呼び方が変わることは,皆さんも知っているでしょう。
25℃以上を「夏日」,30℃以上を「真夏日」,そして35℃以上になると「猛暑日」といいます。それと,その日のうちの最低気温が25℃以上の夜を「熱帯夜」と呼びますね。
あと,非公式ですが,「酷暑日」とか「極暑日」という言葉も,とにかく非常に暑いイメージで使われています。
今では,当たり前のように「猛暑日」が続いていますから,この先40℃オーバーの日も普通にやってくるかもしれません。5℃刻みで呼び方をつけていますから,40℃以上の日には予報用語にどんな言葉が使われるようになるんでしょうかね。