今日は台風について,いろいろ話したいと思います。毎年,日本の9月は台風のシーズンで,多くの被害を受けています。今回の台風10号には,特別警報は出ませんでしたが,「命を守るための正しい行動を」と呼びかけがありました。
台風10号は,6日午後9時現在,「大型で非常に強い台風」と発表されていました。
中心気圧は945hPa,最大風速45m/s,最大瞬間風速60m/sです。
台風は中心気圧が低いほど勢力が強いと言われますが,現在では「大きさ」と「強さ」の組み合せで台風の勢力を表しています。
「大きさ」は強風域(風速15m/s以上)半径の大きさのことで,半径500km~800kmのものを「大型」,半径が800km以上のものを「超大型」と呼んでいます。
「強さ」は最大風速で区分していて,33m/s以上を「強い」,44m/s以上を「非常に強い」,54m/s以上を「猛烈な」と呼びます。
ちなみに,日本の場合,熱帯低気圧で10分間の平均最大風速が17m/s以上のものを台風と呼んでいます。
もし,ニュースで「超大型」で「猛烈な」台風と発表があったら,「どんだけ~」となってしまいますね。
日本の台風は,北西太平洋や南シナ海で発生した熱帯低気圧が発達したものです。
その仕組みは,海面水温が高い海域で,海水が水蒸気となって上昇し,積乱雲をつくります。積乱雲の中心は気圧が下がり,熱帯低気圧になります。また,積乱雲ができるとき,水蒸気から放出される熱をエネルギーとして持ちます。気流は高気圧から低気圧へ流れ込んでいきますから,どんどん発達して台風になるわけです。
東海地方では台風10号周辺の暖かく湿った空気の影響で,台風が北に過ぎ去った明日以降も雨が続き,大雨になる恐れがありまから,警戒してくださいね。