10月26日(月) 秋の空1

文化祭が終わり,週末には体育祭を迎えます。幸いにして,天気予報は晴れ,秋晴れになるといいですね。以前,体育祭は愛知県体育館(今はドルフィンズアリーナですが)でやっていましたから,天候を心配することなく,予定通り実施することができました。今は七宝のグランドで,準備も行くのも大変だし,雨が降りそうだとどうなるのかヤキモキしてしまいますが,秋のすがすがしい青空の下,土のグランドでやるのもそれなりの楽しみがあり,一興と思います。

 

ところで,「秋の空」が気持ちイイと感じるのは何故でしょう。

ひとつは,空気が澄んでいること。夏も太平洋高気圧のおかげで晴れますが,空気中の水蒸気量が多いため,光が乱反射して白っぽく見えます。秋は,大陸からの移動性高気圧に覆われて,大陸からの高気圧は乾燥しているため,よく晴れて空の青さが濃く澄んで見えるのです。

 

また,春にも高気圧がやって来ますが,この季節,空は霞んで見える日が多くあります。その理由は,まだ草木が生長していなくて,だんだん暖かくなり空気が上昇すると,土やホコリが舞い上がりやすくなるためです。

その点,秋は日差しが弱くなり,空気の対流が起きにくく,夏の間に草が生い茂るので汚れた空気は低いところに留まります。

 

もうひとつのいいところは,空が高く見えること。秋の雲には,細い雲が鳥の羽のように見える「はね雲」とか「すじ雲」とか呼ばれる雲,小さい雲がたくさん集まって魚の鱗や水面の波のような形をした「うろこ雲」とか「いわし雲」とか呼ばれる雲,うろこ雲より大きくて斑状で羊の毛のように見える「ひつじ雲」があって,上空の高いところに雲ができるから,より空が高く見えるんでしょうね。

 

いつの間にか秋本番,季節を感じることが少なくなってきた日々ですが,外に出て爽やかな風を身にまといながら街を歩けば,新しい発見があるかもしれませんね。