今日は,トランプ氏とバイデン氏の政策の違いについて説明します。
まず1つ目は,新型コロナウイルスへの対応と経済についてです。
アメリカでは新型コロナウイルスによる死者が23万人を超え世界で最も多くなっています。
トランプ大統領が経済活動の再開を優先する立場をとる一方,バイデン氏は感染防止対策を重視する立場をとりました。
勝利宣言の中でも,「私たちの仕事は新型コロナを制御することから始まる。」と述べていて,科学的根拠にのっとった新型コロナ対策していくと発表しています。
感染者増加で,医療保険制度についても注目されていますが,トランプ大統領は医療支出の増加につながる「オバマケア」の無効化を要請していますが,バイデン氏は「オバマケア」の拡充を目指しています。その財源としては,富裕層や大企業への増税で賄うとしています。増税分を社会保障に充てるという考えです。
それに対して,トランプ大統領は,所得税・法人税など大幅減税で経済の活性化を図りましたが,貧富の差がこれまで以上に拡大するとの指摘があります。
2つ目は,人種差別問題です。
トランプ大統領は,全米に広がった人種差別への抗議デモに対して,法と秩序のもと,警察官や州兵を投入して治安の維持を強化するよう求め,必要であれば,大統領権限で連邦軍を派遣するとも警告していました。この対応に,「白人至上主義者を擁護している」との強い批判があがり,バイデン氏も強い危機感を抱いたことが今回の大統領選挙に立候補を決めた理由の1つだと述べています。バイデン氏は,デモへの理解を示したうえで,アメリカ社会の中に構造的に残っている人種差別の解消を目指す姿勢を打ち出しています。
また,LGBTなど性的マイノリティーの人々に対しても,トランプ大統領はその権利を抑制していますが,バイデン氏は権利を拡大し,差別されないよう保護すべきと主張しています。
今日は2つしか紹介できませんでした。また,明日続きを話したいと思います。