11月13日(金) 七五三

今度の日曜日,1115日は「七五三」ですね。子供の健康と成長を祝って,神社・お寺さんなどに詣でる行事として,広く定着しています。皆さんも幼いころの思い出があるのではないでしょうか。お参りしたあと,子どもに定番の千歳飴をもたせて撮った記念写真を大事にしまっている親御さんも多いと思います。

 

この七五三の正式な日にちが毎年1115日とされている理由は諸説ありますが,天和(てんな)元年1115日,江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の長男の健康を祈って始まったとされる説が有力です。

 

なぜこの日だったかというと,旧暦の1115日は「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」の鬼宿日(きしゅくにち)だったからといわれています。

二十八宿は,その日の吉凶を判断する暦のことで,鬼宿日とは,鬼が宿に休んでいて外を出歩かない日,つまり,災難に合う心配がなく何をするにも良い日のことだそうです。ただし,結婚だけはダメです。宿を家に置き換えると,嫁入りして家に入ると鬼がいるからです。

ちなみに,七五三の数字を足すと15になるから,15日という怪しい説もあります。

 

話がそれましたが,新暦になってもそのまま1115日に七五三を行うようになりました。

現在では,この日に拘らず七五三のお祝いをしていますね。

あと,七五三の由来は平安時代で,当時は子どもが幼いうちに死んでしまうことも多く,「七つ前は神のうち」といわれ,7歳になるまでは元気に成長するかどうかも分からない時代でした。

そこで,奇数の3歳・5歳・7歳という節目に子どもの成長を神様に感謝し,お祝いをしたことが始まりで,宮中で行われていた3つの儀式,3歳の「髪置き(かみおき)」,5歳の「袴着(はかまぎ)」,7歳の「帯解き(おびとき)」が元になっているといわれています。それが時代を経て,庶民にも広まり,現在のような形になりました。

 

今では,スタジオで衣装をレンタルして,前撮りをして,アルバムを作るなんて贅沢な時代になりましたが,親が子どもを思う愛情表現の行事という感じになっていますね。