11月24日(火) 感染拡大の危機1

この3連休,皆さんはどう過ごしましたか。日本は心配していた通り,コロナ感染で大変なことになっています。18日から連続で22日まで新規感染者が2000人以上,昨日は1520人という事態です。

コロナの潜伏期間は,最大14日程度,平均56日といわれていますから,この数字は連休中の行動による感染ではありません。今後,さらに感染者数は増えるのではと心配です。

 

この状況を踏まえ,連休前の20日,新型コロナウイルス感染症対策分科会が開かれました。その中で,「感染対策と経済活動との両立を求めてきたが,現在,ステージⅢに入りつつある都道府県がある。感染拡大を打開し,医療崩壊を防ぐためには,これまでより強い対策が必要である。」との判断をしました。

 

国のステージⅢとは,「感染者の急増」を表していて,ステージⅣは「爆発的な感染拡大」の状況をいいます。政府の分科会は,ステージⅠ~Ⅳの状況に応じて,休業要請や緊急事態再宣言などの対策を取るよう提案していて,その判断に6項目の指標を示しています。

それは,病床(病院のベッド数)のひっ迫具合・療養者数・PCR陽性率・新規報告数・一週間単位の比較・感染経路不明の割合の6つです。各都道府県も独自に感染の段階,ステージを示していて,国とは必ずしも一致していませんが,愛知県は現在3段階目の「厳重警戒」です。

 

分科会では,「3週間程度に集中し,感染リスクが高い状況に焦点を絞って対策することが重要」で,その対策として「営業時間の短縮,感染拡大地域との移動自粛,「Go To キャンペーンの見直し」などが提言されました。

 

これを受けて,21日,新型コロナウイルス感染症対策本部は会議を行い,菅首相は,「効果的な対策を迅速に実行します。その柱は感染拡大防止に向けた強化で,感染拡大が一定レベルに達した地域ではその状況を考慮し,都道府県知事と連携し,より強い措置を講じます。」述べています。明日は,その当たりについて,解説したいと思います。