12月2日(水) やる気のもと

今日からテスト開始,昨日はしっかり勉強はできましたか。勉強の仕方はみんなそれぞれで,暗記科目は,教科書やプリントの重要語句を隠して書き出してみるとか,問題集を繰り返して解いてみるとか,いろいろな方法がありますが,効率のよい自分にあった勉強法を身につけていくことは大切ですね。

 

以前,身の回りの物を整理しておくと,テスト勉強に集中しやすくなるという話をしましたが,勉強をしようと思っても,なかなか手につかなくって時間ばかりが過ぎていくことってありますよね。やる気が出ないというか…。そんな時は「取りあえずやってみる」ことです。

 

面倒なことにやる気を起こすのは大変ですが,まず単純な行動を起こして,なんとなくやり始めると連続性が出てきて,自然に次の行動に進むことができます。

例えば,ゴミをひとつ拾ったら,目についた他のゴミもなんとなく無意識に拾っているといった行動をとることができます。これと同じで,テスト勉強もまず教科書を開いて,それこそ1分だけ読んでみる,ものすごく小さな目標で始めてみてください。多分,いつの間にか1分なんて過ぎています。

 

そうすると,なんとなくペンで印をつけるとか,無意識に次の行動につながっていくものです。

教科書を見ていたら,ついつい印をつけ,印をつけたらノートに書きだしてと,1分のスタートから510分と時間が過ぎていけば,しめたものです。

 

これは,何か作業をやり出すと,作業興奮という効果が現れるためです。何か活動を始めると,脳からドーパミンという物質が分泌されます。このドーパミンは「やる気成分」で,やる気をもたらすことが科学的に実証されています。ただし,活動していないとドーパミンは出ませんから,やる気がなくても取りあえずやってみることが肝心なんです。

 

それと,ドーパミンをたくさん出すためには,「ご褒美」を設定するという方法があります。これをやったらお菓子を食べるとか,何か期待を感じて行動するとき,ドーパミンの分泌量が増えるそうですよ。