今日は知っているようで知らない日本のこと第2弾です。
私たちが使っている年号と言えば,令和3年とか,2021年ですね。もう少し正確に言えば,元号をつけて年数を表した和暦が令和3年,イエス・キリストの誕生を紀元とする西暦が2021年ですが,日本にはもうひとつの年号があるのを知っていますか。
それは,皇紀(こうき)と言います。昨日の話の最後に出てきた初代天皇,神武天皇が即位した年を紀元にしたもので,数え方は簡単,西暦に660年を加えます。
つまり,今年は皇紀2681年。これは,「日本書紀」の記述から,神武天皇の即位を西暦紀元前660年に定めたからです。しかし,神武天皇は神の代から人の代への移るときの神話的人物で,その史実を伝えるものもほとんどなく,実在の人物かどうかはわかりません。
維新を契機に天皇の伝統的権威を背景として,天皇を中心とする近代国家の建設を進めた明治政府は明治5年に「神武天皇即位紀元」皇紀を制定しました。今ではこの表記を使うのは神社くらいですが,旧日本軍が使った兵器の名称にその名残りがみられます。
「零式(れいしき)艦上戦闘機」通称「ゼロ戦」は,昭和15年,皇紀2600年に採用されたことから兵器の制式名称として,皇紀の末尾数字「零」を使っています。皇紀2587年採用なら「八七式重爆撃機」といった具合です。
日本は,神の時代から人の時代へ,時間の流れの中で国は始まり,現代へと続き,滅びることなくずっと日本です。ですから日本には,国が誕生した日はなくて,神武天皇が即位した日を建国記念の日として,「国のはじまり」を感じる日にしているんですね。
さて,いよいよ明日で試験は最後です。疲れがピークになって,やる気も薄れてくるころ。
そういう時,瞑想が効果的です。勉強を始める前,気分転換したい時,やってみてください。
静かな空間の中で,ゆったりとした服装であぐらをかき,鼻でゆっくり呼吸しながら,心を穏やかに,あれこれ考えず,呼吸の流れやお腹・胸の動きを意識します。
では,目を閉じて,4秒間鼻から息を吸ってください。ゆっくりゆっくり,酸素が体を巡っています。息をとめて7秒,吐いて,ゆっくりゆっくり8秒かけます。体にいらないものを出していくイメージです。
この呼吸法を繰り返してみてください(瞑想,始め)…すっきり,やる気でてきましたか。