今日３月８日は国際女性デーです。日本ではまだまだ馴染みがあまりないように思いますが，これは１９７５年，国連がＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｗｏｍｅｎ’ｓ Ｄａｙとして定めた記念日です。

 

　３月８日が選ばれた理由は，１９０４年にアメリカのニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日で，このデモを受けて，１９７５年に国際女性デーが制定されました。

　女性の参政権を求める声から始まったものですが，参政権だけではなく，幅広く女性の権利を守る動きへと変わっていき，現在では女性が平等に社会参加できるような環境づくりを呼び掛ける日となっています。

 

　２０１０年には，国連総会決議に基づき，それまでにあった４つの機関を統合して，男女平等の実現や女性の地位向上を目的とする国連総会の補助機関「ＵＮ Ｗｏｍｅｎ(ユーエヌ ウィメン)」が発足し，翌年1月から活動を開始しました。正式名称を「ジェンダー平等と女性の権限拡大のための国際連合機関」といいます。

 

　日本では認定ＮＰＯ法人「国連ウィメン日本協会」があり，この活動を支援しています。

　また，公益財団法人「プラン・インターナショナル・ジャパン」による寄付・募金活動や一般社団法人「ＨＡＰＰＹ ＷＯＭＡＮ」が開催するイベント「ＨＡＰＰＹ ＷＯＭＡＮ ＦＥＳＴＡ」などの取り組みもあります。

 

　この国際女性デーの理念は，国際社会共通の目標として，２０００年の国連ミレニアム宣言ＭＤＧｓの目標３「ジェンダー平等推進と女性の地位向上」が掲げられ，２０１５年には，持続可能な開発サミットにおいて，ＳＤＧｓの目標５「ジェンダー平等」として，継承・発展させ，２０３０年までに達成を目指しています。

 

　ところで，イタリアではこの３月８日を「フェスタ・デラ・ドンナ(女性の日)」として，男性が女性にミモザの花を贈る習慣があり，「ミモザの日」として親しまれています。ミモザは黄色で小さく丸い花が集まって咲く可愛らしい花です。愛と幸福を呼ぶと言われていて，男性が自分にとって大切なパートナーや母親，友人や仕事仲間に贈るそうです。素敵な習慣ですよね。