3月10日(水)桜開花予想

 3月に入って,日ごとに空気の感じ方も変わってきて,随分柔らかくなってきました。もうすぐ春を迎えるんですね。桜の開花予想もでていますよ。

 

 今年は,全国的に平年よりも開花は早いそうです。桜の開花は冬の寒さと春の暖かさが関係していて,冬を前に葉を落として花芽は休眠に入ります。真冬の厳しい寒さに一定期間さらされることで花芽が休眠から目覚めると生長を始め,春先の気温の上昇によって開花に向かいます。このとき,気温が高いほど生長の度合いも大きくなります。

 

 今年の冬は,昨年末から今年月上旬にかけて強い寒気の影響で,全国的に桜の花芽の休眠打破が順調に行われたと見られていて,月は平年に比べて高い気温でしたから,開花が早いと予想されているわけです。

 

 ところで,開花や満開の予想はどうやって行われているか知っていますか。

 気象庁が全国各地の開花宣言を行っていますが,各気象台の敷地内やその周辺に開花の状態を観測するための標本木(ひょうほんぼく)が植えてあって,その様子を見て発表されます。この標本木は,全58本,愛知県の場合は名古屋市千種区の名古屋地方気象台の構内にありますよ。

 ちなみに,桜の種類は原則として「ソメイヨシノ」ですが,沖縄県(石垣島,宮古島,那覇,南大東島)は「カンヒザクラ」,北海道(稚内,旭川,網走,帯広,釧路)は「エゾヤマザクラ」です。

 

 標本木の桜の花が5~6輪以上開くと開花宣言となります。おしべとめしべがみえる状態が開花だそうです。そして,標本木の約80%以上の蕾が花開いたら満開が発表されます。

 

 日本気象協会の発表では,名古屋の開花予想は16日頃,いつもより10日ほど早くて,満開予想日は28日となっています。

 コロナのこともあって,お花見の宴会はダメですが,桜並木を歩いて眺めるくらいは許してもらえるでしょうか。