6月15日(月) 観天望気1

東海地方も10日に梅雨入りしたそうで,当分の間,雨の日が続きそうですね。外出するのに傘を持っていくかどうか,天気予報が気になるところです。

 

ところで,皆さんは「観天望気(かんてんぼうき)」という言葉を知っていますか。

これは,天気のことわざのようなもので,天気占いとも呼ばれています。

 

例えば,「夕焼けは晴れ」

夕焼けが見えるのは,西の空に雲がなく晴れているからで,西から天気は変化するから翌日は晴れると予想できます。

「東風(こち)吹けば雨」

移動性低気圧は左回りの渦で,東よりの風が吹きます。ですから,西から低気圧が近づいてくると進行方向の東側で東よりの風が吹き,雨風が強くなるのです。

「飛行機雲がすぐ消えると晴れ」

飛行機雲は、冷たくて湿った空気のときに現れやすいです。飛行機雲は排気ガスと水蒸気からできていますから,すぐに消えるということは,上空の湿度が低く安定しているので晴れやすいというわけです。

他にも「朝焼けは雨」「うろこ雲は雨」「太陽や月に傘がかかると雨」といろいろあります。

 

こんな具合に,昔の人たちは自然現象から天気の変化を予想していました。

観天望気は,昔からの言い伝えいうイメージですが、結構,科学的根拠を説明できるものばかりで,今も役立つ情報のひとつですね。

 

明日は,生物の行動の様子などから天気を予測する観天望気を紹介します。