日本では，「母の日」が公式に5月の第2日曜日になったのが1947年です。アメリカから「父の日」が入ってきたのが1950年頃で，それほど認知されてはいませんでした。

広く知られようになったのは1980年代です。

 

1981年，「日本ファーザーズ・デイ委員会」が結成され，お父さんへの感謝の気持ちを込めて，黄色いリボンで贈り物をしましょうという「父の日黄色いリボンキャンペーン」や「ベスト・ファーザー発表・授賞式」など，いろいろなイベントが行われるようになったことで，父の日は浸透していきました。

 

「父の日黄色いリボンキャンペーン」の「黄色」は，イギリスの「身に着けると身を守ることができる色」という言い伝えが，アメリカで「愛する人が戦場から無事に帰ってきますように」と願いを込めた黄色いリボンとなって，それがやがて「愛と尊敬の色」として，幸せを表す国際的なシンボルなり，父の日の象徴として取り上げられたようです。

 

また，「ベスト・ファーザー発表・授賞式」は，毎年6月の父の日近くに行われていますから，皆さんもよく知っていると思います。

政治，経済，芸能やスポーツなど6部門の中で，「素敵なお父さん」として選ばれた著名人に「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」が贈られます。

 

今年は，12日に芸能部門で俳優の藤木直人(なおひと)さんが，スポーツ部門ではラグビーの田中史朗(ふみあき)選手が選ばれました。

 

父親を尊敬し，称え祝う日として広がった「父の日」，今では国民的な行事のひとつになっていますね。