2015年9月,ニューヨークの国連本部で,193の加盟国の首脳や団体などが参加して,サミットが開かれました。このサミットでは「持続可能な開発のためのアジェンダ(2030アジェンダ)」が採択されました。アジェンダとは,取り組むべき検討課題や,行動計画を指します。この2030アジェンダは,17の目標,169のターゲットからなり,2016年から2030年までに国際社会が共通して取り組む目標です。
この目標は,「持続可能な開発目標Sustainable サスティナブルDevelopment ディベロップメント Goals ゴールズ」と書くことから,「SDGsエスディージーズ」と略されています。最近,よく耳にしますね。
SDGsについては,毎年6月にその進捗状況が報告されていますが,2019年の日本の達成度は,世界162カ国中15位にランクインしていました。
17の目標といいましたが,そのうち,日本の達成度が高かったベスト3は,上から「目標1 貧困をなくそう」「目標4 質の高い教育をみんなに」「目標3 すべての人に健康と福祉を」です。
その一方で,低かった目標は,「目標14 海の豊かさを守ろう」「目標12 つくる責任 つかう責任」「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」でした。
世界ランキングのトップ3は,1位デンマーク・2位スウェーデン・3位フィンランドでしたが,そんな北欧諸国でも「目標14 海の豊かさを守ろう」については,達成されたと評価できる国はひとつもありませんでした。
人が出すごみのために,美しい海が消えていく。海洋ゴミの半分以上を占めるプラスチックごみ。単にモラルの問題では済まされない状況は,世界全体で取り組むべき課題のひとつなんです。
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