今日,9月1日は「防災の日」,これは1923年9月1日に起きた関東大震災による教訓を生かし,災害について考え,備える日として,1960年,国が制定しました。
この他にも,1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災を忘れないため,1月17日を「防災とボランティアの日」に定めています。
日本は,地震や台風,津波,豪雨など,さまざまな災害が発生しやすい国です。その被害を未然に防ぎ,また,大きくしないために,行政による「公助」,家族や地域で共に助け合う「共助」,自分の身は自分で守るという「自助」の考え方が大切です。先ほどのシェイクアウト訓練も,「自助」のひとつでしょう。
災害は,いつどこで起きるかわかりません。最近では,スマホを通して,緊急情報がいち早く伝わりますが,やはり,普段からの備えをしっかりしていなければ,万が一の場合を乗り切ることはできません。特に,今年はコロナの影響で,災害時,避難場所へ集まることに抵抗感を持ち,できれば自宅で待機したいと考えている人がたくさんいるそうです。
では自分の身の安全を守るために,取り組むべき防災対策とは何でしょう。
1 ハザードマップを見て避難場所の確認をしておく
2 家族の連絡手段を確認しておく
3 転倒防止グッズで家具を固定する
4 防災グッズを確認する
非常食・水・ライトはもちろんですが,凝固剤がセットになった非常用トイレとか,モバイルバッテリーもチェック対象です。新たにマスク・消毒除菌用アルコールも追加する必要がありますね。備蓄している食料は,定期的に古いものは食べ,新しいものを補充するローリングストックに心がけてください。
また,最近注目されている考え方に「Phase Free」というものがあります。これは,平常時や災害時のフェーズに関係なく利用できる商品やサービスが提供され,私たちが豊かに生活できる社会にすることです。例えば,懐中電灯になるデスクライト,ベッドになる強化ダンボールなどがフェーズフリーの実現された商品で,こういった価値観をもった提案がされています。
いずれにしても,今日は特別な日として,家族で防災について,考えてみてはどうでしょうか。