9月11日(金) 白露

今週は,晴れていたのに急に雨が降ってきたり,変な天気が続いていますが,朝晩は少しずつ過ごしやすくなって,夏から秋への移り変わりが感じられるようになってきましたね。

 

この時期は,ちょうど二十四節気の「白露」に当たります。白露とは「白い露」と書いて,暑さと寒さが入れ替わり,気温が下がることで,草花に朝露がついて,朝陽にそれが白く輝く頃ということから,そう呼ばれています。

秋の訪れを感じる言葉が「白露」なんですね。

 

ですから,ビジネスシーンなどの手紙に時候の挨拶として「拝啓 白露の候…」というように,この言葉は使われています。注意したいのは,使える時期が秋分の前までで,今年でいうと97日~21日までで,それを外して使うと恥ずかしい思いをしてしまいます。

 

とこで,巡る四季にはそれぞれ色があるって知っていますか。秋は「白秋」といって白です。

これは,中国の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に由来していて,方角や季節に色を対応させ,人生を春夏秋冬の四季に例えることで,春は青で「青春」,夏は朱(あか)で「朱夏(しゅか)」,秋は白で「白秋」,冬は玄(くろ)で「玄冬(げんとう)」と呼んでいます。

春夏秋冬と言いましたが,中国の思想では,人生の始まりを冬としています。つまり,人生を4つに割ったとき,高校生は「玄冬」のおわり頃,先生は「白秋」を迎えるところということでしょうか。

 

~歳だからといって、年齢で勝手に人生の四季を分けることに意味はありませんが,玄冬・青春・朱夏・白秋,この言葉に私たちはいろいろな感情や意味を込めて生きていることは確かですね。