1月13日(水) 緊急事態宣言2

 昨日話した緊急事態宣言,早々に愛知県も本日発令されるようです。

 今回の緊急事態宣言,「出すのが遅い」だの「内容が緩い」だの周りは言っていますが,その逆なら,それはそれで,文句を言う人は評論家のように騒ぐわけで,人はなんて勝手なんでしょうかね。責任を負う立場の人は勿論,判断を誤ってはいけないし,結果を求められることは確かなんですが,最近の菅首相の支持率を見ていると,可哀想で仕方ありません。

 それぞれが感染に注意を払うことができなかったから,今の状況になってしまったというのに…

 

 ところで,皆さんは今回の緊急事態宣言の内容をちゃんと理解していますか。

 期間は,27日までですが,解除は以前話した「ステージⅣ」から「ステージⅢ」相当に下がっているかを踏まえて「総合的に判断する」するそうです。医療体制の逼迫が今回の発令の引き金になっているので,その点の状況がポイントになると思います。

 

 対象区域は,東京・神奈川・埼玉・千葉。首都圏の感染を沈静化しなければ,全国の感染を下火にすることは無理との判断です。ひとつの区域に限定するのではなく,生活圏としての区域で考えていくということです。それに加えて,栃木・大阪・兵庫・京都・愛知・岐阜・福岡となります。

 

 内容は,まず飲食店で午後8時までの時短営業と酒類提供の午前11時~午後7時までの制限です。前回と違って飲食店に絞った対策を取っていますが,これは今までのデータに基づく知見によるものです。これに伴い協力する店に支援金を1日6万円支給します。

 また,強制力のない要請について,特措法を改正することで,「命令」に切り替えることができるようにして,違反した場合の罰則を導入して「要請を実効的なものにする」という考えがあります。

 

 次に,不要不急の外出・移動の自粛,特に午後8時以降の外出自粛の徹底,テレワークによる出勤者数の7割減,イベントも午後8時まで5000人かつ収容率50%以下に制限するという措置がとられます。

 

 以前は休業要請,人との接触を「最低割,極力割」の削減,イベントの中止や延期と,制限が厳しいものでした。その辺が今回の緊急事態宣言が「緩い」と言われる所以で,メッセージの出し方が上手くなくて,夜8時までなら,大丈夫という印象をなんとなく受けてしまうからです。

 前回は宣言が出される前から学校の全国一斉休業が始まっていましたが,今回は学びの機会を守るため,休業要請はありません。ただし,感染リスクの高い部活動には制限が加えられます。

 幸いにして,本校では今のところ学級閉鎖などの心配はありませんが,それは皆さんの行動のおかげだと感謝しています。