日本でのコロナワクチン接種がもうすぐ始まります。注射器の不備でワクチン1瓶あた6回の注射回数が5回分しか取れないことが分かり、1回分が破棄されてしまいますが、接種計画に遅れは生じないそうです。今日は,現時点の接種に関する情報を紹介しておきます。
今回の接種は,2回しなければなりません。ファイザー製では21日間隔,アストラゼネカとモデルナ製では28日間隔で,1回目と2回目は同じワクチンを接種します。
ワクチンの供給は徐々に行われるため,接種するとき,ファイザー・アストラゼネカ・モデルナのどれに当たるかはわかりません。接種するワクチンは選べないのです。
接種は無料で,当面,16歳以上が対象者になるようです。
また,現時点で,接種順位1番は,医療関係者で2月17日から開始される方針です。次に,今年度65歳に達する,又はそれ以上の高齢者で4月1日以降になる見込みです。3番目が,基礎疾患のある人や高齢者施設等で働いている人,最後に,それ以外の人です。妊婦さんや子どもに対する安全性・有効性のデータが不足しているため,今は優先順位に含まれていません。
また,コロナワクチン接種は強制ではありません。接種時点での効果と副反応リスクを理解した上で,接種してください。
接種会場は,原則として住民票のある居住地の病院や体育館などを想定していますが,これは自治体が「集団接種」を行いやすい場所という意味です。自民党は,さらに,柔軟な体制を求めて,かかりつけ医での「個別接種」や職場での集団接種などの提案を政府にしました。特に,高齢者で特別な疾患を抱えている人に対しては,かかりつけのお医者さんの方が細やかな対応ができるからです。
最後に,接種を受けるための手続きですが,自治体から「ワクチン接種クーポン券」が届くそうです。接種期間を確認し,医療機関や接種会場を調べて予約します。学校で受けれるようになれば便利ですが,どうなるんでしょうか。
接種するためのお医者さん看護師さんの確保が問題になりますが,日ごとに確保できた人数に応じて,予約数を調整すれば大きな混乱とか会場での密回避にもなると思われます。
政府は,医療従事者の接種による副反応の症状を,毎週集計して公表するそうですから,そんな情報を踏まえ,接種に同意するか迷っている人は,判断していくことになりますね。