今まで,レジ袋有料化となったブラスチック問題の現状や日本や世界の取り組みを紹介してきました。今日は有料となった「プラスチック製買物袋」について紹介します。
まず,対象となる事業者は,すべての小売業です。美容室での美容グッズ販売など,売る行為であれば対象となります。ただし,フリーマケットのような継続性のない販売は該当しません。
次に,有料の対象となる買い物袋ですが,これは「購入した商品を持ち運ぶために用いる,持ち手のついたプラスチック製買い物袋」と規定されています。ですから,景品・試供品を入れる袋やクリーニングの袋のようなサービスの提供に伴う袋は対象外です。袋を辞退できない場合も対象外となります。
また,繰り返し使える厚さが50㎛以上の袋,自然界へ循環できる海洋生分解性プラスチック100%の袋,地球温暖化対策に寄与するバイオマス素材の配合率が25%以上の袋も有料化の対象となりません。ただし,こうした対象外の環境性能が認められる袋も,コストが高いため店側の対応で有料化に踏み切っています。
レジ袋の値段ですが,よく利用するコンビニでは,2円から5円で販売され,この売り上げは環境保全活動や資源循環などの取り組みに使われるそうですよ。
このレジ袋有料化をきっかけに,「マイバッグを持参して,レジ袋は辞退する」「詰め替えボトルのように繰り返し使える製品を選ぶ」「資源ごみの分別回収に協力する」「リサイクル製品を積極的に利用する」など,具体的に自分でできることに取り組み,使い捨てのライフスタイルを変えていくことが大切です。